三条市議会 2020-06-22
令和 2年第 3回定例会(第6号 6月22日)
1番 長 橋 一 弘 君 2番 坂 井 良 永 君
3番 馬 場 博 文 君 4番 野 嵜 久 雄 君
6番 酒 井 健 君 7番 岡 田 竜 一 君
8番 山 田 富 義 君 9番 小 林 誠 君
10番 西 沢 慶 一 君 11番 森 山 昭 君
12番 笹 川 信 子 君 13番 野 崎 正 志 君
14番
名古屋 豊 君 16番 佐 藤 宗 司 君
17番 武 石 栄 二 君 18番 阿 部 銀次郎 君
19番 佐 藤 和 雄 君 20番 久 住 久 俊 君
21番 横 山 一 雄 君 22番 西 川 重 則 君
――
―――――――――――――――――――――――――――
欠席議員 なし
――
―――――――――――――――――――――――――――
欠 員 2名
――
―――――――――――――――――――――――――――
説明のための出席者
市 長 國 定 勇 人 君 副市長 若 山 裕 君
教育長 長谷川 正 二 君
総務部長兼
会計管理者
笹 川 浩 志 君
市民部長 藤 井 勲 君
福祉保健部長 近 藤 晴 美 君
経済部長 渡 辺 一 美 君
建設部長 遠 藤 正 士 君
政策推進課長 米 持 克 広 君
行政課長兼
選挙管理委員会事務局長
小 林 和 幸 君
財務課長 三 巻 正 志 君
健康づくり課長 佐 藤 和 明 君
営業戦略室長 森 田 誠 君
商工課長 片 野 義 孝 君
農林課長 藤 家 憲 君
教育部長 栗 林 明 子 君
教育総務課長 村 上 正 彦 君
子育て支援課長 平 岡 義 規 君
小中一貫教育推進課長 消防長 升 岡 謙 治 君
髙 橋 誠一郎 君
――
―――――――――――――――――――――――――――
会議事務に従事した
議会事務局職員
事務局長 栗 山 貴 行 君 次長 吉 田 賢 幸 君
議事調査係長 西 澤 敬 太 君 主任 目 黒 正 人 君
主事 竹 谷 美 紀 君
――
―――――――*=*=*=*=*=*―――――――――
午前10時00分 開議
○議長(
佐藤和雄君) これより本日の会議を開きます。
出席全員であります。
議事日程を報告いたします。
本日の議事は、お手元に配付いたしました
議事日程第6号によって行います。
直ちに議事に入ります。
――
―――――――*=*=*=*=*=*―――――――――
◎日程第1. 報 告
○議長(
佐藤和雄君) 日程第1、報告。
報告は、
請願付託についてであります。お手元に配付いたしました
請願文書表のとおり、請願2件を受理いたしましたので、その請願第8号及び第9号の2件を
市民福祉常任委員会に付託いたします。
以上で報告を終わります。
――
―――――――*=*=*=*=*=*―――――――――
◎日程第2. 議第23号 令和2年度三条市
一般会計補正予算
○議長(
佐藤和雄君) 日程第2、議第23号 令和2年度三条市
一般会計補正予算を議題といたします。
提案理由の説明をお願いいたします。副市長。
〔登壇〕
○副市長(若山 裕君) おはようございます。それでは、ただいま御上程をいただきました議第23号令和2年度三条市
一般会計補正予算について説明いたします。
今回の
補正予算の追加につきましては、
新型コロナウイルス感染症への対応に係る国の
補正予算を活用し、
独り親世帯等への
給付金の給付、
感染症の影響を受ける
事業者への支援を行うものでございまして、6月12日に国の
補正予算が成立したことを受け、追加提案させていただいたものでございます。
第1条におきまして、
歳入歳出予算の総額にそれぞれ1億269万6,000円を追加し、補正後の予算の総額を627億1,674万6,000円とさせていただくものでございます。
1ページをお願いいたします。第1
表歳入歳出予算補正の下段の歳出でございます。3
款民生費8,232万3,000円は、国の
母子家庭等対策総合支援事業補助金を活用し、
児童扶養手当を受給している
独り親世帯等に対し、
臨時特別給付金を給付するものでございます。
7
款商工費、
補正額2,037万3,000円は、国の
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、
感染症対策対応に係る国等の
各種支援制度の活用を市内の
事業者に促すため、
行政書士等による
相談窓口を設置するとともに、
各種支援制度の
申請手続に要する費用の一部を補助するものでございます。
次に、上段の歳入、15
款国庫支出金、
補正額1億269万6,000円は、歳出の
説明内容に伴うものでございます。
以上で説明を終わらせていただきます。御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げまして、
提案理由の説明とさせていただきます。ありがとうございました。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○議長(
佐藤和雄君) 午前10時20分まで休憩いたします。
午前10時03分 休憩
午前10時20分 再開
○議長(
佐藤和雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより
大綱質疑を行います。
この際議長からお願いいたします。
大綱質疑の発言時間は、
議会運営委員会の協議結果に基づき行われますようお願いいたします。
それでは、発言順により、20番、
久住久俊さんに発言を許可いたします。20番。
〔登壇〕
○20番(
久住久俊君) それでは、短く、
追加議案につきまして、その大要につきまして少しだけ質問させていただきたいと存じます。短くやりますので、お聞きいただければと存じます。マスク外します、声が籠もりますので。
まず、歳出の第3
款民生費、
ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業費8,232万何がしについて、
新型ウイルス感染症対応に係る国の
補正予算を受けて行うとのことでありますけれども、どのような事業なのでしょうか。新聞等で報道されておりますので、確認の意味も含めてお伺いいたします。
第2次補正は、
家賃補助は主であるかのごとく報道されておりますし、そしてまた
独り親世帯の場合1人5万円、2人目から3万円というようなことが聞こえてまいっておりますが、
議案説明にはございませんでしたけれども、その辺の金額的なことを確認しておきたいと思います。
そしてまた、対象となる要件や
対象者数、1人当たりの給付額などのほか、対象となる方に早く給付したいという思いで追加提案されたのではないかと思いますが、給付時期はいつ頃を予定しているのか。実は、この
ニュースが報道されてから対象の――これは
お母さんが、お父さんと子供の例もありますが、大体
お母さんですよね。何たって耳がさとくて、「いつ出るんだろうか」と、「本当に生活大変な人が多いんですね」、そういう声が我々より
ニュースは速いんです。いつもらえるんだろうかというようなことを本当に気にしていらっしゃる方が多いんです。意外に本当に多いんです。でありますから、できるだけ早く支給するということがポイントだと思いますけれども、給付時期はいつ頃を予定しているのか。まさか8月とか9月とか秋口とか、そんなのんびりしたことを言っていないと思うんで、その辺を確認させていただきたいと思います。
そしてまた、対象となる方にはどのように周知を行うのかお聞きかせください。例えば
母子家庭はもう全てデータベースで明らかになっておりますので、一々申請しなくても自動的に書類が送られてくる、あるいは書類が必要なく送られるものなのか。今回の10万円の
給付金でも巷間でそれが問題になっておりましたけれども、申請の仕方、あるいはネットでの申請とかいろいろ問題になっておりましたけれども、自動的に送られてくるものなのか、それとも
申請手続の必要があるのかとか、
所得制限はあるのかとか、
申請忘れがあった場合にはどのようにしていくのか、
委員会付託になりますから、その辺のことは委員会でまた詳しく協議していただきたいとは思いますが、市としては、あるいは国、県としてどういう姿勢で、
スタンスで臨まれるのか、基本的なその
スタンスを聞かせていただきたいと思います。
それから、商工費で計上されております。2,000万余の金額でございますが、
給付金が8,000万余で
事務費2,000万円余はいかにも過大であるような気がいたしてならないわけでありますけれども、今回の第1次補正に伴う
持続化給付金等でも
社会保険労務士の
事務費を10万円まで公費で負担するとかいう、そういう
事務手続に対してもかなりのお金が出ているわけであります。かなりの過大な、8,000万円に対して2,000万円も、そんなもの必要なのかという意見もあるかと思いますけれども、この必要性、そしてまた
持続化給付金の際もそういったものが十分に使われたのか。10万円でしたかね、
社会保険労務士に手間賃をあげるというその
補助金なんかも十分使われたのかも含めて、この
事務費の2,000万円、適正な金額であるかどうか、この辺のことも内部で検討されたと思いますので、適正であるという、私どもに分かるような説明をいただければと思うのでございます。
以上、簡単でございますけれども、言わんとしていることは答弁者、理事者御理解いただけると思います。繰り返しますが、独り親への
臨時交付金、事業の内容、対象の要件、
対象者数、
支給額、いつ頃支給なのか、
周知方法、それから
事務費のこと、それから基本的なことですが、この支援の目的と
取組内容、今後の支援策の
検討状況、整理すると以上になりますが、これにつきまして総合的に御説明いただければと思います。基本的に結構なことであり、一刻も早くこれを実行に移すべきだという、私どもはそういう観点でございます。意のあるところを酌み取っていただいて、我々に理解できる御答弁を賜りますようお願い申し上げまして、1回目の質問終わります。
○議長(
佐藤和雄君) 市長。
〔登壇〕
○市長(國定勇人君) 私からは、
商工振興費の関係でお答えさせていただきたいと思います。
今回計上させていただきます取組でございますけれども、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける
市内事業者の支援の
申請状況等の実態を把握し、支援の網に漏れる
事業者をなくすために、いわゆるよろず
相談窓口を
三条商工会議所内に設置し、
当該業務を新潟県
行政書士会に委託するものでございます。
この趣旨につきましては、これまでも何度か答弁させていただいているとおりでありますが、今回の
新型コロナウイルス感染症対策につきまして、国からは相当強力な
支援制度が設けられているわけでございます。他方でその充実されている
支援制度の中で、例えば
雇用調整助成金や
持続化給付金などが漏れなく迅速に提供されているわけではない、あるいは
各種対応融資、とりわけ
政府系金融機関による
制度融資におきましては、
融資決定までに時間を要する場合が多々あったり、あるいは
融資そのものを断られるといったケースが散見されているところでございます。こうした状況を改善していくためには、やはり国や県及び市の
支援制度の知識を十分に持ち合わせている
行政書士さんが中心となって解決していくことが大変肝要なのかと思っておりまして、この
行政書士会さんが中心となって税理士や
中小企業診断士、
社会保険労務士等としっかりと連携を図りながら、
専門チームとして助成金や
給付金などが漏れなく迅速に提供されているかどうかを市の
支援制度等を通じて注視し、事業所と
政府系金融機関との間の
つなぎ役としての役割を果たせるよう取り組むものでございます。
これまで商工課が開設いたしました私どもの
各種支援制度の
総合窓口におきましても、これまでは
行政書士さんからボランティアで入っていただいているわけでございますけれども、これだけ
市内経済がダメージを受けているような状況の中にあって、
行政書士さん
そのものにもかなり業務が増えているような中で、これ以上無償でお願いし続けるわけにはいかない。
行政書士さんだって時間が奪われればその分今度は彼らの入るべき収入が入らないということになるわけですので、そうしたよろず
相談窓口に常駐していただくに足る人工数分はしっかりと委託料としてお支払いするのはこれ当然のことだと考えているところでございます。まずは
事業者相談業務委託料としての予算がこの中に含まれているということであります。
加えまして、従業員20人未満の
事業者が
行政書士等の専門家に
各種支援の
手続代行等を依頼する際にかかる経費につきまして、10万円を上限とする
補助制度を併せて創設させていただいたところでございます。この趣旨としては、
社会保険労務士に対する
支援制度と同じものでありますけれども、もともと
社会保険労務士さんも、そして
行政書士さんもまさにノウハウがよく分からない
事業者さんの代行者としてやることがまさに彼らの仕事の本質なわけでございますので、本来であれば今ただでさえ困っている方々が
行政書士さんに正当な対価を支払ってそのサービスを受けなければいけないところ、
社会保険労務士さんと同様、私どもはここに対して
公的支援をすることによってスムーズな国による
支援制度を受けられる、そうした
環境整備を図っていきたいというのが今回の
追加補正の概要でございます。
なお、私どもが用意させていただいております既存の
事業継続等支援補助金のさらなる拡充等につきましては、これもこれまでの答弁の中で再三再四お答えさせていただいているところでございますが、今後の国、県の
政策動向を注視するとともに、
補助金の
執行見込み等を見定めた上で検討してまいりたいと考えているところでございます。
なお、
社会保険労務士を通じた
補助金につきまして、私自身はちょっと具体のデータを今手元に持ち合わせているわけではございませんが、今もなおずっとこの
社会保険労務士に対する
申請手数料補助の件数も増え続けているというのが私どもの認識でございます。
○議長(
佐藤和雄君)
子育て支援課長。
〔登壇〕
○
子育て支援課長(
平岡義規君) 私からは、今回の
ひとり親世帯臨時特別給付金給付事業の概要に係る何点かのお問いについて御答弁を申し上げます。
本事業につきましては、国の2次
補正予算による事業でございまして、
新型ウイルス感染拡大による
市民生活への影響に係り、子育てと仕事を1人で担う
独り親世帯の
生活負担の増加や収入の減少に対する支援を行うため、
臨時特別給付金を支給するもので、費用は
全額国費負担でございます。
給付の内容につきましては、大きく分けて2つございます。まず1つ目は、
基本給付とされるものでございまして、これは令和2年6月分の
児童扶養手当を受給されている方、
公的年金等の受給により
児童扶養手当を受けておられない方、そのほか
児童扶養手当を申請されたけれども、
所得制限により支給しない扱いとされた方で、今回の
感染症の影響により家計が急変し、収入が
児童扶養手当の
支給対象水準まで下がった方、これらが対象となります。
支給額は、1世帯5万円、それから第2子以降1人につき3万円が一律に支給されるものでございます。
2つ目は、
追加支給とされるものでございまして、令和2年6月分の
児童扶養手当を受給されている方及び
公的年金等の受給により
児童扶養手当を受けておられない方で、
感染症の影響による
家計急変で収入が大きく減少された方が対象となります。
支給額は、1
世帯当たり5万円が
基本給付とは別に追加で支給されるものでございます。
次に、
対象者数についてでございますが、
基本給付の対象となる方につきましては全体として780人程度を想定しております。また、
追加給付の対象となる方につきましては、想定できる最大限を見込み、640人程度と見込ませていただいております。
給付金の支給時期につきましては、
基本給付の
対象者のうち6月分の
児童扶養手当の受給者への支給について、国では可能な限り8月末までに支給することとされております。三条市におきましても、
システム開発ですとか
対象者への周知などを早急に整えまして、より早い段階で支給できるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
また、それ以外の
基本給付や
追加給付の
対象者につきましては、御本人からの申請を伴うことから、案内や申請の受付、内容の審査などの期間が必要となります。早いものでは9月末には支給できるものと見込んでおります。
最後に、周知の方法でございますが、御指摘のとおり対象の方々へは直接郵送で御案内させていただくほか、
広報さんじょうや
ホームページを通じ、広くお知らせしてまいります。また、
申請忘れということでございますが、そういったことのないよう
広報さんじょうや
ホームページに加えまして、
子育て支援情報メールによって周知を図ってまいりたいと考えております。
○議長(
佐藤和雄君) 以上で
大綱質疑を終了いたしました。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○議長(
佐藤和雄君) ただいま上程の各議案につきましては、お手元に配付いたしました
付託事件表のとおり、それぞれ所管の各
常任委員会に付託いたします。
――
―――――――*=*=*=*=*=*―――――――――
◎日程第3. 市政に対する
一般質問
○議長(
佐藤和雄君) 日程第3、これより市政に対する
一般質問を行います。
発言通告表の発言順により、9番、小林誠さんに発言を許可いたします。9番。
〔登壇〕
○9番(小林 誠君) おはようございます。それでは、通告に従って
一般質問を行います。
まず最初に、
新型コロナウイルス感染症について、今後第2波、第3波が予想される中、
県央地域、三条市の
医療体制などについて質問いたします。
4月7日に
新型コロナウイルス感染症による
緊急事態宣言が東京を含む7都府県に出され、17日には全国の都道府県に拡大され、5月14日に新潟県を含む39県が解除、25日は全国で解除されました。しかし、いまだ
感染者と
死亡者がいなくなったわけではなく、6月20日現在、全国の
感染者数が累計で1万8,593人、
死亡者が965人と。幸い新潟県は5月15日以降
感染者は出ていませんでしたが、6月18日に新たに1人の
感染者が確認され、累計で83人の
感染者、
死亡者なしとなっています。
しかし、この
新型コロナウイルスの
パンデミックは続いており、いまだ
ワクチンや特効薬ができていない状態で、これから第2波、第3波に備える必要があります。特にこの秋から冬にかけて
季節性インフルエンザの流行期もやってきますが、同じ頃に
新型コロナウイルスの次の流行もやってくるのではないかと言われています。そのような状況の中で、
県央医療圏の中の三条市において、第2波、第3波がやってきたときの備えと
医療体制がどうなのかをお伺いいたします。
まず1番目に、
検査体制について伺いたいと思います。
一連の
新型コロナウイルス報道の中で、世界の中でも日本は
検査体制に不備があるのではないかと、またあるいはなぜこれほど検査をしないのかというような疑問があると報道されていました。報道の中には、既に症状が出ているようなので、検査をしてほしいと希望してもなかなか受けさせてもらえないなどの事例も連日テレビなどで放映されました。
PCR検査については、保健所などが窓口になっているため、三条市が直接実施できるわけではありませんが、今後
検査体制は大丈夫なのかお伺いしたいと思います。
新潟日報によれば、18日に行われた6月県議会の
代表質問において、
PCR検査について
検査機器を増設するなどして、1日500件以上の検査が可能になる見通しだと報道されています。
県央医師会でも5月の連休中に
ドライブスルー形式で
PCR検査を実施したとも報道されていたようですが、第2波、第3波に備えた
検査体制についてどのようになっていくのかお伺いしたいと思います。
次に、感染が広がった場合の
医療体制についてお伺いします。
アメリカ、ヨーロッパやブラジルなどに比較すれば日本の
感染者、
死亡者数は驚くほど少ないわけですが、アジア、とりわけ
北東アジアで見れば、
人口当たりの
感染者数、
死亡者数は決して少ないわけではないと言われています。世界的な
パンデミックの状態の中、いつ感染が広がってもおかしくないという状況です。
万が一感染がこの春以上に広がり、新潟県や三条市で
感染者が広がった場合、
感染者の入院先や重篤になった場合の
医療機関について大変心配するところです。
感染症に対応する
感染症指定病院は新潟県には6病院しかなく、その
感染症病床数は36床、結核の
病床数を含めても66床、さらに
重症患者に対するICU及びHCUなどの
集中治療室は54床しかないと
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の資料にはありました。特に
県央医療圏では
感染症指定の病院はなく、感染した場合、現在は長岡の
日赤病院に搬送されています。
日赤病院の
感染症病床は10床だと聞いていますが、今後流行が起こった場合どうなのか大変心配されます。
先週始まった県議会6月
定例会の
代表質問で、県はこれまでに
感染者を受け入れられる病床を411床確保していたが、今回の
発生状況や
累積患者数の倍加時間などを基に、ピーク時に必要な
病床数が766床と算出し、
医療機関と調整して
受入れ病床を同数確保するとしたと。しかし、したけれども、
感染者の入院が可能となるまでには一定の時間が要ると知事が明らかにしたと。これは19日の
新潟日報の報道だったと思いますが、このような報道もあったわけですが、
県央地域、三条市で感染が発生し、入院が必要となった場合、それも一定の広がりが出た場合どのように対応されていくのかお伺いしたいと思います。
次に、
季節性インフルエンザの流行と重ならないための
ワクチン接種についてお伺いします。
報道番組などでは、
季節性インフルエンザの流行と
新型コロナウイルスが重なって流行が来ると、どちらか判断するのが難しくなって大変だと。そのため、今年は例年以上に
インフルエンザの
予防ワクチンの接種が必要ではないかというような意見も出されています。昨年の秋口から今年の春先まで、
季節性インフルエンザは例年に比べて
発生件数がかなり少なかったように思います。その反動で今年は増えるのではないかとの予測もあるようですが、
季節性インフルエンザについては
ワクチン接種が効果があり、特に高齢の人は重症化しにくいため、有効だと言われています。
三条市は、
インフルエンザワクチン接種に補助を行っていますが、
新型コロナウイルスに警戒する意味でも例年以上に
インフルエンザワクチン接種を進める必要があるのではないかと考えますが、どのようにお考えかお伺いします。
次に、新しい生活様式について伺います。
現在
新型コロナウイルスに対する第1波はひとまず落ち着いたかに見えます。
感染者ゼロの岩手県も含めた全国一律の
緊急事態宣言も解除されました。しかし、今後の流行を踏まえ、厚生労働省は新しい生活様式の実践例を出しています。この中で、一人一人の基本的感染対策として、人との距離はできるだけ2メートル、最低1メートル空けるようにと言っています。
そう言われている中、5月29日付の三條新聞の企画記事「三条の街食べ歩き飲みある記」において、三条市役所チームの飲食の記事について、実は複数の市民から新しい生活様式などと言われている中、新しい生活様式の実践を市民に伝える立場の市長や部長があまりにも近い距離で飲食を行っている写真はおかしいのではないかと指摘をいただきました。
この企画記事はシリーズの第1回目で、その後各種団体の飲み会が取り上げられていますが、掲載されるに至った経過と、ほかの団体に比べても若干密になっているような状態の写真は確かにほかと比べて少しどうなのかと感じますが、そのように指摘されていることに対してどのように受け止めているかお伺いします。
次に、2つ目の項目、熊の出没について。例年にない熊の出没が相次いでいる出没状況と対策について質問します。
北五百川を中心に熊の出没が例年になく相次いでいます。防災メールが頻繁に入ってくるのは、昨年の熊出没に対応したため、例年より事例として多くメールが入ってくるからかもしれませんが、それでも今年は目撃情報がいつもよりも多いと思います。出没状況とその対応について現在どのようになっているのかお伺いします。
特に温泉保養施設であるいい湯らていの近くでもあり、粟ヶ岳への登山をする人もあろうかと思いますが、人身事故などにつながらないような対策はどのようになっているのかお伺いします。
それから、熊の出没は秋から冬にかけてより頻繁に現れるので、今後今年の対応についてどのように考えているのかお伺いして、1回目の質問を終わります。
〔小林 誠君質問席に着く〕
○議長(
佐藤和雄君) 市長。
〔登壇〕
○市長(國定勇人君) 私からは、三條新聞さんの企画記事の関係についてお答えさせていただきたいと思います。
まず、新潟県
そのものがゴールデンウイークを中心として外出自粛要請をしていたわけでありますけれども、その外出自粛要請が解除された後も三条市内の飲食店になかなか客足が戻らない、こうした状況の中にあって、過度に恐れる状況から正しく恐れる状況になった中で、少しでも元のような、飲食店に足を運んでいただくような環境をやはりつくっていくべきではないかと、そんな思いの中で、三條新聞さんと御相談させていただき、今回の記事企画が実現したものと承知しているところでございます。
まず、この飲食に関する三条市の立場でございますけれども、家族や同僚、親しい友人など、直近2週間程度のお互いの行動把握し合う紐帯関係の強いグループであれば、他グループとの3密は回避をしなければいけないわけでありますけれども、うがいや手洗い、せきエチケットといった個人の感染予防策を行えば、このグループの中においては密を回避するとか、そういうような概念というのは基本的には家族と同様取っ払われるわけでございまして、必ずしもこのグループ内同士においては、例えば間隔を空けたり、横並びをするといったような、どう考えても尋常ではないやり方をわざわざ取らずとも会食等を行うことができるものと考えているところでございます。
なお、これにつきましては、三条市独自の立場で始めさせていただいたところではございますけれども、結果といたしまして、国全体において
新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の中で、各業態ごとのガイドラインに従ってそれぞれ新しい生活様式に取り組むべきだということになっているわけでありますが、この中での外食業の事業継続のためのガイドラインの中で、家族や親しい友人等のグループであれば、不特定の個人とは取扱いを分けて考える必要があり、間隔を空けて横並びということは現実的ではないとされているところでございまして、同じグループの関係の中で席が広いとか狭いとか、そういうところはもう既に概念上取っ払われているんだということはぜひ御認識いただきたいと思いますし、僕らがやったあの行動で十分できるんだということを市民の皆さんに知っていただくということが極めて肝要なわけでありますから、そういう意味で私たち自身がいわば表に立ってこの記事連載をスタートすることができたことは、あのタイミングにおいては私どもとしてはそれなりのお役に立てることができたのかなと考えているところでございます。ぜひとも議員さんもそうした形で会食をまちなかで進めていただきますことを併せてお願い申し上げたいと思います。
○議長(
佐藤和雄君)
福祉保健部長。
〔登壇〕
○
福祉保健部長(近藤晴美君) 私からは、
新型コロナウイルス感染症の
県央地域、三条市の
医療体制などについて御答弁させていただきます。
まず、
検査体制についてであります。県は、
新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、地域の実情に応じて地域外来と検査センター、いわゆる発熱外来と
PCR検査センターを整備し、診療及び
検査体制を増強するとしており、三条保健所管内では県が三条市、燕市、加茂市の3市医師会へ委託し、7月初めをめどに
PCR検査のみを行う
県央地域の
PCR検査センターを1か所整備する予定となってございます。
続きまして、
感染症が広がった場合の
医療体制でございます。
感染症予防法により、
感染症の
医療体制の整備は県で行うことになっておりまして、県が5月21日に発表した県全体の状況でございますが、患者を病棟単位などで集中的に受け入れる重点
医療機関が県立新発田病院の1か所、入院可能
病床数が411床、ホテルなどの宿泊可能施設が1か所となってございます。県では、感染が拡大した場合に備えて、今後重点
医療機関を3か所、入院可能
病床数をさらに確保するとともに、療養宿泊可能施設が3か所となるよう
医療体制の整備を行うとされておりました。
なお、先ほど議員さんの御指摘もございましたように、6月18日現在、入院可能な
病床数につきましては、
感染者の入院が可能となるまで一定の時間を要するものの、ピーク時に必要な766床を確保されたとしております。この一定の時間を要するというのは、常に
病床数が空いているわけではありませんので、入院が確定した後に数日準備が必要ということで県のほうからは聞いてございます。ですけれども、766床を調整して確保したということでございます。
また、
県央医療圏で入院が必要になった患者が発生した場合の対応につきましては、県の医療本部が県全体の入院状況などにより入院の調整を図るとされていることから、圏域にかかわらず、症状に応じて適切な
感染症の治療が行われるものでございます。市におきましては、引き続き
医療機関への受診における混乱を防止するため、広報や
ホームページなどで受診方法等の周知に努めてまいりたいと考えております。
続きまして、
季節性インフルエンザの流行との関係でございます。昨年度の冬の
季節性インフルエンザの流行期におきましては、同時期に発生した
新型コロナウイルスへの感染予防の対策として、小まめな手洗い、せきエチケット、換気及び消毒などが徹底され、結果として例年と比べて
インフルエンザの
感染者数が減少したものと捉えているところでございます。
こうしたことから、適切な時期に広報紙や
ホームページを活用して、同じように小まめな手洗い、せきエチケット、あるいは3密の回避等、基本的な
感染症予防を引き続き徹底していただくよう周知し、
インフルエンザ対策にもつなげてまいりたいと考えております。
議員御指摘のとおり、市は65歳以上の方を対象に
インフルエンザの予防接種費用を助成しております。こちらにつきましては、
季節性インフルエンザの発症や発症した場合の重症化を防ぐためのものでございますけれども、高齢者の方々はもとより、広く予防接種を受けていただけますよう例年どおり、この例年どおりといいますのは
ワクチンの効果が約5か月と言われておりますので、この感染のピークを外さないためにも、例年どおり10月をめどとして広報紙や燕三条エフエム、あるいは地域の集いの場などで周知をしっかりと図ってまいりたいと考えておるところでございます。
○議長(
佐藤和雄君)
農林課長。
〔登壇〕
○
農林課長(藤家 憲君) 私からは、熊の出没についてお答えさせていただきます。
まず、出没状況についてでございますが、過去10年間の4月から6月の熊の目撃情報の平均件数は8.5件、過去5年間では11件、今年度の4月から6月、今日現在では13件でありますので、若干の増加傾向が見られます。これについては、中山間地域における人口減少や生活の変化などを背景に、山際において草刈りなどの管理が行き届かない、あるいは不作付農地が増加していることなどによって緩衝帯の機能が低下していること、また山の中に実る熊の餌となる作物が年によって十分でないことなどが影響しているものと捉えております。
次に、対策はどのようになっているかという点でございますが、熊の出没を災害と捉え、昨年度策定いたしました熊出没対応マニュアルに基づき対応しているところでございます。具体には、熊の目撃や痕跡の情報を入手した際には、近隣住民へのチラシの配布、防災無線による注意喚起を行うほか、関係部署を通じた学校や周辺施設への情報提供、それから登山客へは注意看板を設置するなど、そのほかメール配信サービスによる情報発信を行っているところです。
また、これと並行して、ドローンによる個体探査や鳥獣監視員による痕跡等の確認を行う中で、状況に応じて捕獲に向けた箱わな等を設置することとしております。さらには、万が一熊が住宅地へ迷い込む、あるいは潜伏しているおそれがある場合には、警察や猟友会等の関係機関と連携の下、人身被害が生じないよう周辺住民等の屋内退避や立入り規制を行うとともに、花火等による追い払いや麻酔銃による捕獲などについて迅速に対応することとしております。
それから、今後の対策についてでございますが、本来ツキノワグマは温厚で臆病な動物のため、人間の気配を感じると逃げたり、身を隠したりするものですが、時折出会い頭の防御的行動として人を襲うことがございます。こうしたことから、熊による人的被害を防ぐためには熊に会わない、熊を人里に寄せつけない対策が重要であります。市といたしましては、朝夕の熊の活動が活発な時間の外出を避けることや鈴など音の出るものを身につけること、熊の餌となる農作物、生ごみ、収穫見込みのない果実を放置しないといった日頃の対策を啓発していくとともに、自治会による緩衝帯の整備の支援や放置果実の処分の協力などを行ってまいりたいと考えております。
○議長(
佐藤和雄君) 9番。
○9番(小林 誠君) それぞれ御答弁ありがとうございました。質問を提出してからこれは失敗したなと思ったんですが、
新型コロナウイルスについては県の対応になるのがほとんどなので、今言われたことでそうだなと、それ以降の質問はなかなかないなという中で一、二点ちょっと確認させていただきますが、
季節性インフルエンザワクチンについては例年どおり行うということで今部長さんから答弁あったわけですけども、それで今回同時進行で来るかもしれないという指摘のある中で、やっぱり
インフルエンザだけは何とかかからない、少なくとも排除というか、今年は少なかったわけだけども、この先も
インフルエンザにかからないようにして、
新型コロナウイルスにも備えるということがいいことだと思うんですけれども、10月をめどに
インフルエンザワクチンの接種について準備するということなんですけども、例年どおりというと大体例年どれくらいの件数助成を出しているのか、件数が分かりましたらお聞きしたいと思います。
○議長(
佐藤和雄君)
健康づくり課長。
〔登壇〕
○
健康づくり課長(佐藤和明君)
インフルエンザの関係の助成件数でございます。
令和元年度の状況でございますけども、10月から3月まで65歳以上の高齢者の方に助成を行いまして、合計で1万6,250人の方に助成を行ったということでございます。
○議長(
佐藤和雄君) 9番。
○9番(小林 誠君) 65歳以上、1万6,000人余りということで今お話がありましたけども、今年というか、この10月以降の接種についても同数ぐらいなのか、それともこれ以上進めるように周知させるのか、その辺はどういうふうに考えているのかお伺いします。
○議長(
佐藤和雄君)
福祉保健部長。
〔登壇〕
○
福祉保健部長(近藤晴美君) 今ほどの答弁でございます。できるだけより多くの方に受診していただきたい、接種していただきたいのは当然のことでございます。周知も小まめにさせていただきますけれども、あくまでも御本人様が接種を病院に行っていただかなければというところでございますので、こちらで一方的に広報等の周知だけではなく、先ほども答弁いたしましたけれども、高齢者の方が集まるような場においても受けてみてはいかがということで推奨していきたいと思ってございます。
○議長(
佐藤和雄君) 9番。
○9番(小林 誠君) ありがとうございました。
次に、3密の関係ですけども、新しい生活様式に関して、飲食の関係で先ほど市長から答弁がありました。19日の野崎議員の質問の答弁の中でもこの生活様式についての答弁がありましたので、言わんとするところは分かりました。
先ほどぜひ外食をということで市長から話がありましたけども、昨日は父の日で、娘が外で夕食を食べようと誘ってくれたので、早速私も外食をしました。なかなか店屋さんの中も密を気にするほどの混みようではないので、十分余裕を持って食べられるような状況でしたけれども、ただ言わんとすることも分かりますけど、ちょっとあの記事については、写真が悪かったのかどうか分かりませんけど、見た感じほかの記事と比べてもちょっと密なのかなというふうに指摘されて、最初見たときには私はそこまで感じなかったんだけども、複数の人からちょっとあれは密なんじゃないかということで大分――(「それはいいんです。密でいいんです」と呼ぶ者あり)だけども、密でいいんだって言われるんだけども、少なくとも飲食のところで密というのは先ほどのので分かりましたけれども、現在
新型コロナウイルスについては
ワクチンもない、それからこれだという特効薬もまだないという中で、第2波、第3波が来るかもしれないという中で、病院、新潟県、三条市は今の状況を見れば確かにそんなにひどいことにはならないかもしれないなという感じはありますけども、これから先のことはよく分からないという中で、やっぱり新しい生活様式ということで、それがいいかどうかというのも判断しづらいところもあるけれども、少なくとも知らない人との接触を避けようという、密を避けようという中で、そこの部分、知っているグループ、それから家族とかはいいんだということでさっき説明があったけれども、ただ対外的に宣伝をする中でそれがストレートにうまく伝わっていない部分もあるわけですよ。伝わっていない人もいるわけです。そういう点で、やはりもうちょっと何か工夫が必要だったんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長(
佐藤和雄君) 市長。
〔登壇〕
○市長(國定勇人君) もう完全に御指摘が当たっていないということを申し上げたいと思います。三条市自身が
パンデミック状態になる、もう急速な感染拡大期にある中であれはやってはいけないですよ。でも、基本的に今は新潟県内においては
新型コロナウイルス感染症の拡大というのは極めて抑制的になっている状況の中で、むしろ社会経済活動をより従前どおりの形に戻していかなければいけない局面なわけです。何度も申し上げているように、例えば家族だって、それを言い始めれば、例えば小林さん、今日議会に来ています。小林さんが言うところの不特定多数の人たちと交わっています。家に帰ったら3密避けるんですか。普通はそういうふうに取らないわけですよ。結局のところ、家族、あるいは親しい友人というふうにあの場面――あの場面というのはガイドラインでは書いてあるわけですけれども、結局紐帯関係が非常に重要なわけです。それはなぜかというと、今のこの新潟県が置かれている状況であればクラスター対策で十分対応できるからなわけです。クラスター対策というのはどういうことですかというと、もちろんクラスターが発生しにくい状況をつくっていくことが大切なので、参加者お互いが何となく過去2週間同士どんな行動履歴なのかということをおおむね分かり合っているような仲、極端に言うと要するに東京行っているとか、感染拡大期のところに行っているようなことはないよねということぐらいは把握をしておくべきだろうと思っていますけれども、そういうことさえクリアされていれば、そこの中のチームというのは家族と一緒なわけですよ。家族が一緒の中でアクリル板つけますか。普通はつけないはずです。ですので、僕はむしろあの記事というのは写真も含めて、要するに過去2週間お互いの、それこそ感染拡大地域とかに行っていないというようなことが確認され、だって同僚ですから、同じ場所で仕事をしているわけですから、そういうような人間同士が行くときにはあれぐらい密になっても大丈夫ですよということを見せるという意味でも私は非常に効果的な記事だったのではないのかなとに思っていますので、ぜひ小林議員さんもそれを実践していただきたいと思います。
まさか昨日父の日で娘さんとつい立てをしながら御飯食べていないと信じていますが、そういうほうにならないように、また小林議員さん自ら姿勢として見せていただくことを切に願うところであります。
○議長(
佐藤和雄君) 9番。
○9番(小林 誠君) つい立てまでせいとは言っていないんですけども、見解の相違なんで、これでいいです。
次に、熊の出没についてですけれども、先ほど
農林課長から答弁があった中で、今年は出没目撃件数が13件と例年より若干多いということで、これまでも11件とか8件とか、それぐらいあったというのはちょっと、今までメール配信があまりなかったので、その辺具体的に数字を把握していなかったわけですけども、この13件の今年の出没件数なんですけど、1頭の熊がそのまんま13件で捉えられているわけではないと思いますが、これは個体数としてはどの程度だと把握されているんでしょうか。
○議長(
佐藤和雄君)
農林課長。
〔登壇〕
○
農林課長(藤家 憲君) 出没に係る個体数でございますが、地区的には4地区ほどでございますので、おおむね別な熊であろうと推測はしているところですが、はっきりした個体数を把握しているわけではございませんので、よろしくお願いいたします。
出没の場所につきましては、山間地で6件、住宅に割合近いところで7件でございます。
以上でございます。
○議長(
佐藤和雄君) 9番。
○9番(小林 誠君) 住宅の周辺で7件出没件数があったということで、昔あの辺に住んでいたので非常に驚いているんですけれども、熊の出没については先ほども答弁でドローンによる個体の探査ですとか、あと捕獲等ということで対処することが言われていました。今回の秋口に出没しているのについてはよく捕獲、わなをかけてということが言われているわけですけども、今回この出没等に関してはこういうわななどをかけて捕獲ということまでやっているのかどうか最後にお聞きして、
一般質問を終わりたいと思います。
○議長(
佐藤和雄君)
農林課長。
〔登壇〕
○
農林課長(藤家 憲君) 現在の熊おりの設置の状況でございますが、6月9日から2基を設置しているところでございます。場所につきましても、2地区において2基設置しているところでございます。
――
―――――――――――――――――――――――――――
○議長(
佐藤和雄君) 次に、4番、野嵜久雄さんに発言を許可いたします。4番。
〔登壇〕
○4番(野嵜久雄君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、
一般質問を分割質問方式で行います。
最初に、小中学校の普通教室と特別教室におけるエアコン設置の現状と運用方法についてお聞きする予定でしたけども、この設置の現状についてはほとんど質問された中で答弁が得られています。つまり6月30日までには普通教室は完了するし、特別教室については8月下旬までに完了するという答弁は得られていますので、これは割愛させてもらいます。
運用方法についてお聞きします。
最近の地球温暖化の影響で、6月でも真夏日が報告されていますが、学校現場におけるエアコンの運用基準はどのようになっているのかお答えください。
〔野嵜久雄君質問席に着く〕
○議長(
佐藤和雄君)
小中一貫教育推進課長。
○
小中一貫教育推進課長(髙橋誠一郎君) 学校におけるエアコンの運用基準についてでございます。
三条市立学校暑さ対策ガイドラインに基づきまして、教室の室温が29度以上または暑さ指数が28度以上となった場合に、エアコンの設定温度を28度設定として稼働し、状況により臨機応変に設定温度を変更することとしております。
○議長(
佐藤和雄君) 4番。
○4番(野嵜久雄君) ありがとうございました。しっかりとした基準、数値によりやっておられるということです。しかしながら、様々な状況が考えられますので、柔軟な対応をしていただきたいと思っております。
次に、学校施設の長期使用に耐え得るメンテナンス計画についてお聞きします。
これも過去遡りますと多くの議員の方々が質問されていますが、その都度市当局の答弁は、既存の公共施設の設備については財政状況を踏まえ、緊急性や費用対効果等を考慮しつつ、優先順位を付した上で修繕や入替えを行っているとのことでした。
しかしながら、そのシステムが十分に機能しているのかどうか疑問が残ります。確か去年のことだったと思いますが、大島小学校の給食室の屋根が腐食して、その結果雨漏りがして使用不能になったということがありました。調べてみたらこの施設は、建築してから二十数年間補修がされておらず、さびた状態になっていたと。その都度適切に塗装等処置が施されていなかったと考えられます。放置しないで定期的に適切なメンテナンスがされていれば、少ない費用で維持できると考えます。実際恐らく張り替え工事をやったと思うんですけども、これはどのくらいの費用かかったんでしょうか、お聞かせください。
○議長(
佐藤和雄君)
教育総務課長。
〔登壇〕
○
教育総務課長(村上正彦君) 大島小学校の食堂屋根の雨漏りに係る改修工事費用は、862万9,200円でございました。この屋根につきましては、平成29年度の法定検査においては著しい劣化が認められませんでしたが、平成30年11月に雨漏りが発生し、御指摘のとおり、結果的には事が起きてからの修繕工事となったものでございます。学校施設の整備につきましては、これまでは児童生徒の安全を最優先に施設の耐震化等に取り組んでまいりましたので、本事例のような修繕工事は予算確保の面もあり、事が起きてから取り組むことも多かったと捉えております。
こうした中、平成31年3月に学校施設長寿命化計画を策定したところでございまして、この計画に基づき、法定点検及び日常管理により不具合箇所の早期発見を行う中で、可能な限り大事に至る前の予防保全に努めてまいりたいと考えております。
○議長(
佐藤和雄君) 4番。
○4番(野嵜久雄君) ありがとうございました。平成29年度のときには大体オーケーだったと。ただ、平成30年に雨漏りしたということでした。現場を見たときにもうかなり腐食が激しくて、漏った雨水が電気系統に影響を及ぼして漏電のおそれがあるということだったので、今後ともまたチェック等よろしくお願いいたしたいと思います。
三条市の場合、多くの施設を今課長が言われたように限られた予算の中でやりくりしなければならない、これも現状だと思います。以前私たちが我孫子市を訪問したときに、興味のある資料が提出されたのでちょっとお知らせします。我孫子市は人口約13万2,000人、三条市の9万7,000人よりも36%多いわけです。その中で、公共施設延べ床面積が232.644平方メートルで、三条市の381.577平方メートルよりも逆に40%少ないという。各市によっていろんな考え方があると思います。
それで、将来更新費用推計、これ20年推計です。総務省単価で我孫子市さんから提出されたやつを見ると、我孫子市の場合は年間13億1,000万円、三条市の場合は年間17億9,000万円で、我孫子市の場合は総務省単価ですけども、三条市の場合は市独自単価ということでした。これ三条市の場合の市独自単価を総務省単価で直してみますと約20億円を超えると、こういう数字が出ております。じゃ、これを40年推計で見てみますと、我孫子市の場合は年間約20億円という数字が出ています。三条市の場合は数字が出ておりませんが、当然20年推計が年間20億円ということであれば少なく見積もっても年間40億円かかるんだろうということです。
今回は、この点については質問しません。今後さらに精査した中で御質問していきたいと考えております。先ほども申しましたように、限られた予算は十分承知しております。そこは子供たちの教育環境の充実ということで考えていただきたいと思っております。
それでは次に、遠隔教育の具体的な実施方法と課題についてお聞きする予定でしたが、2名の方がこの質問をされております。理事者側から丁寧な答弁がありましたので、重複を避けるということで、次の質問に移りたいと思います。
では次に、未就学児を抱える就職活動中の母親に対する支援策についてお聞きします。
三条市の総合計画においては、女性が働きやすい環境の整備を掲げており、それがつまりは出生率の向上に、ひいては人口動態の改善につながるとうたっております。それはまさにそのとおりであり、特に出産、育児のために一旦仕事を離れた
お母さんが再び働くことを心配なく考え、始められる環境づくり、子育て支援の重要な要素と考えております。
他方、社会全体として待機児童が問題となっている中、保育所などへ預けること自体なかなか難しい場合もあります。三条市の場合も、4月のスタート時点では待機児童はないとのことですが、4月以降になると待機児童の発生と解消が今後の課題になっております。お子さんが3歳未満児で自ら育児を手がけてきた
お母さんや、3歳以上であっても他の市町村から転入などにより保育所にまだ預けることができないでいる
お母さんが再び働きたいと考えるとき、何の心配もなく就職活動を行うことができる環境が果たして整っているのかどうか質問いたします。
○議長(
佐藤和雄君)
子育て支援課長。
〔登壇〕
○
子育て支援課長(
平岡義規君) 現状で求職活動中ということであれば保育の利用が可能でございますので、まずは保育所、あるいは園へ入所申込みをしていただければと考えております。入所の御希望の時期やお子様の年齢等によりましては入所をお待ちいただくこともあろうかとも思いますけれども、その場合には日中お子さんをお預かりする一時預かり事業を御利用いただくことも可能でございます。平日であれば子育て支援センターで、あるいは土日、祝日であればすまいるランドやあそぼってで実施しておりますので、こうした保育環境を利用していただくことで安心して求職活動に専念いただけるものと考えております。
○議長(
佐藤和雄君) 4番。
○4番(野嵜久雄君) 御答弁ありがとうございました。三条市として様々な支援策が御用意されているということが分かりました。
しかしながら、これが独り親であったとするならば事情はより深刻であると思います。そうした小さなお子さんを抱えた方の就職活動を支援していく方策は市として用意されているのかどうかお聞きします。
○議長(
佐藤和雄君)
子育て支援課長。
〔登壇〕
○
子育て支援課長(
平岡義規君) 先ほど御答弁申し上げました対応に加えまして、独り親家庭の求職活動に対する
支援制度がございます。就職につながるスキルを身につけるための教育訓練の受講料の一部を支援する自立支援教育訓練
給付金事業や、経済的自立に効果の高い資格取得のための養成機関で修業をする場合に入校中の支援と入学金の一部を支援させていただきます高等職業訓練促進
給付金事業などを実施しております。こうした制度を御利用いただくことで就職活動をより円滑に進めていただけるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
佐藤和雄君) 4番。
○4番(野嵜久雄君) ありがとうございました。きめ細やかな対策が取ってあるという御答弁でした。ただいまの答弁は男性の課長でしたが、女性が働きやすい
環境整備として重要な、きめ細やかに女性の側に立っての答弁だったと思っております。
最後に、新型ウイルス
感染症対策に協力されたホテル関係者に対する支援策についてお聞きします。三条市として、特定警戒都道府県から三条市に転入される方を対象として、三条市官民一体宿泊プランを実施されました。いろんな細かい内容が書いてあったんですけども、そこら辺は割愛しますので、結論としてどのような効果があったのか、また御協力いただいたホテルのメリット、デメリットは何だったのかお聞きしたいと思います。
○議長(
佐藤和雄君) 市長。
〔登壇〕
○市長(國定勇人君) まず、私から効果についてお答えさせていただきたいと思います。
御指摘いただきました三条市官民一体宿泊プランにつきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のための水際対策の一つとして、三条ホテル旅館組合様と連携をし、特定警戒都道府県からやむにやまれぬ理由により三条市に転入される方であって自宅待機が困難な方を対象とし、4月7日から5月27日まで実施させていただいたものでございます。御家庭の御不幸や出張から帰ってこられた方など、まさにやむにやまれぬ様々な理由を抱えられた方に御利用いただいたものと伺っているところでございまして、この期間中、延べ62名の方から御利用いただいたところでございます。今回こうした方々のホテルでの待機支援を行うことができましたことは、ひとえに三条ホテル旅館組合様の多大なる御協力のおかげであると考えているところでございまして、改めてこの場で感謝を申し上げたいと思います。
なお、先ほどの小林議員さんの御指摘にも少し関わってくるわけでありますけれども、今回御協力いただいたホテル業界、あるいは飲食店につきましては、
緊急事態宣言の解除後の現段階におきましても引き続き営業的には大変厳しい状況が続いていると認識しているところでございます。こうした中、三条市といたしまして、
広報さんじょう、あるいは自ら見せるということも通じて、もちろん手指消毒など自分自身としてやらなければいけないことはやることを前提として、2週間程度のお互いの行動履歴が分かり合っているような同一グループの中では、逆に過度な3密の徹底回避ということではなく、先ほども申し上げましたとおり密でもいいんだということをしっかりとお示しし、一方で他のグループとの間ではある程度の距離を保つ、保つことができなければアクリル板などで仕切り、遮蔽していくというような対策を店側にも講じていただく、こうしたことをしていただく飲食店さん、あるいはホテル内会場におきましては、私どものエール飯プラス事業として認定させていただき、この飲食店であればいわば安心して御利用いただけますということをPRさせていただいたり、あるいは三条つなぐプロジェクトの枠組みを活用させていただく中で、引き続き支援してまいりたいと考えているところでございます。
○議長(
佐藤和雄君)
営業戦略室長。
〔登壇〕
○
営業戦略室長(森田 誠君) 私からは、今回の宿泊プラン実施に当たり御協力いただいたホテルのメリット、デメリットの部分につきましてお答えさせていただきます。
当該宿泊プランを実施した結果につきまして、今回御協力いただきましたホテル関係者の方にお聞きしましたところ、「行政と連携して事業を実施したことにより、保健所からの指導やマスク等の必要資材の供給が迅速に行われるなど、
感染症対策を踏まえたより安心、安全なサービスを利用者に提供することができた」との声をいただいております。
一方で、当該プランの利用者が少数でもいる場合、ゾーニングを行った施設全体の利用をその他一般のお客様に対し制限しなければいけないという課題も生じておりました。このため、利用者のピークが過ぎましたゴールデンウイーク明けの5月7日からは、転入者本人ではなく、転入者と御同居されている方に対象利用者を変更いたしまして、ホテル側の通常営業に配慮した形で事業を継続したところでございます。
三条ホテル旅館組合様の御協力に改めて感謝申し上げますとともに、今回得られました知見を関係者間で引き続き共有してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(
佐藤和雄君) 4番。
○4番(野嵜久雄君) ありがとうございました。私も本当はホテル経営者の方に直接お伺いして、悪い影響があるのかなと思ったら意外に、「実はその前あたりからやっぱり自粛が出ていたので、実際にホテルに泊まる方はもうゼロに近かった」と、それで「結果的に62名の方が泊まられたんで、そこはよかった」というお話は聞いております。
今後の問題だと思いますよね、それはね。今回の議会通した中でも、やっぱり市長は「この新型ウイルス、とにかく終息はなかなか見えにくい。長期の対応が必要である」と言われております。昨日の報道でも、世界で873万人、1日15万人患者が増えたということもあります。今後ともその状況に合わせた施策をタイムリーに実行していただき、市民の健康と生活を守っていただきたいと思います。
これで私の
一般質問を終わります。
○議長(
佐藤和雄君) 以上で市政に対する
一般質問を終了いたしました。
――
―――――――*=*=*=*=*=*―――――――――
○議長(
佐藤和雄君) 以上で本日の日程は終了いたしました。
次の会議は来る6月30日午前10時に開くこととし、本日はこれをもちまして散会いたします。
午前11時39分 散会...